展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 6月 17日 |
柏木奈穂は1986年兵庫県生まれ。現在女子美術大学大学院美術研究科美術専攻修士課程2年在学中。初個展となる今回の展示では、幼い頃の記憶-決して消えない「トラウマ」が大きなテーマとなります。
柏木は4歳のころイノシシに引きずられ、そして15年前に阪神淡路大震災を体験しました。この2つの体験は、身体の中を稲妻のように駆け抜け、そしてトラウマとなって体の奥に刻印されています。 幼かったけれども、その時何が起こったのかはよく知っている。 でも、自分の身体の中で何が起こったのかは自分しか知らない。 でも、幼かった自分自身にはよく分からなかった。 勝手に体に住み着いてしまった。
目には見えない、実体にないものだけれど、体から何かが発生している。 そしてそれによって大きく左右されている。それは何か? 昔の記憶を掘り起こし、「外からは見えないれど、内側から見える傷ってなんだろう?」 それを「発生している何か」というシリーズで展開します。
【作家コメント】 人の記憶って不思議。 目には見えないけれど、必ず持っているもの。 私は記憶に影響されることが多い。トラウマとなって今も体の中にある。 外からは見えないけれど、内側から見える傷ってなんだろう? それを「発生しているなにか」シリーズで展開していきたいと思います。 つまり現在も治療中です。
【プロフィール】 1986年 兵庫県生まれ 2009年 女子美術大学洋画専攻卒業 2009年 女子美術大学大学院美術研究科美術専攻修士課程2年在学中
グループ展 2008年 「ヨコハマ バラ展」 on the wind (神奈川)・「女子美 夏展」 on the wind (神奈川) 2009年 「JOSHIBI Degree Show 2008」 BankART Studio NYK(神奈川) 2009年 「ヨコハマ/市民が育てる美術館@ランドマークホール」 横浜ランドマークホール(神奈川)・KEY GALLERY & SEIKA GALLERY (東京) ・「森展」 世田谷美術館区民ギャラリー(東京) 2010年 「Master`s Degree Program Exhibition Coil」 ギャラリー青羅(東京)
受賞 2004年 第10回 ふるさとの風景展 青年少年奨励賞 2009年 第45回 神奈川県美術展入選
※全文提供: ギャラリー58
会期: 2010年6月21日-2010年6月26日
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最終更新 2010年 6月 21日 |