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田村実環
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 6月 11日

画像提供:Oギャラリーeyes|© Miwa Tamura/O Gallery eyes

作家コメント
草花を見るとき、私は無意識にその時の心境を重ねている。
たとえ沈んだ気持ちのときでも、自分の胸の内を具現化した対象として映る花は、黙って寄り添ってくれるような安らぎをもたらす。
ふわっと受け止めてもらうような、目に見えない感触に、心がほぐれていくような気がする。

私にとってそれは、人と会って話をする中での心地いい沈黙に、少しだけ似ているように思う。
会話途中の少しの‘間”のような、言葉を交わしていない状態の時、相手の内面の窓が少し開いて、内にあった空気のようなものが、こちらにすーっと流れてきたことを感じるような瞬間がたまにある。
相手の発する言葉だけを追っていたのでは分からない、見えない部分に触れることが出来たような、とても感覚的なものだ。
結果的に話の内容に一致した部分が得られなかったとしても、そんな感触を持てたということだけで、なんだか「会って、話をして良かった」と思えることがある。

私の表現したい目に見えない感触は、目の前に存在していることから受けるものであると同時に、生きているということを感じる温度を持ったものかもしれない。

略歴
1968 神戸市生まれ
1991 京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業
1993 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

個展
1998 ギャラリーすずき(京都)
1999 ギャラリーマロニエ(京都)
2001 ギャラリーすずき(京都)
2003 ギャラリーすずき(京都)
2004 ギャラリーマロニエ(京都)
2007 Oギャラリーeyes(大阪)
2008 Oギャラリーeyes(大阪)
2009 ギャラリーマロニエ(京都)

グループ展
1999 美浜美術展(福井県立美術館・福井)
2000 2000新鋭美術選抜展(京都市美術館・京都)・具象絵画の新しい地平(セルフ-ソウ アートギャラリー・大阪)・ART:SYNAPSE2000(ギャラリーマロニエ・京都)
2001 セッション(大阪府立現代美術センター・大阪)
2002 2002新鋭美術選抜展(京都市美術館・京都)
2005 UNEASINESS Ⅲ(信濃橋画廊・大阪)・裏・アートマップ(京都芸術センター・京都)
2006 京都府美術工芸新鋭選抜展(京都文化博物館・京都)・個のしごと展Ⅷ(信濃橋画廊・大阪)・ART WAFERS(海岸通りギャラリーCASO・大阪)
2007 前田寛治大賞展(倉吉博物館・鳥取)・TRIAL in painting(Modern Culture Center・韓国

※全文提供: Oギャラリーeyes


会期: 2010年6月14日-2010年6月19日

最終更新 2010年 6月 14日
 

関連情報


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