THE LIBRARY ASHIKAGA |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 5月 26日 |
私たちは、幼い頃から無数の本を手にして育ち、知識や楽しみを享受してきました。その中では、本が語るさまざまな物事に加えて、装丁や手触り、ページをめくった感覚などが記憶に残り、一冊ずつにまつわるそうした無数の体験をもとにして、本に対する個々の思いがつくられてきたといえるでしょう。 「THE LIBRARY ASHIKAGA」は、人が本に対していだく特別な思いを美術作品として表現する試みです。絵画、彫刻、写真、映像、工芸など、視覚表現のさまざまなジャンルのアーティスト45名が、普段の創作の主旨や手法をもとに、あえて「本」の形式にこだわって制作した作品によって展覧会が行われます。 ここでは、架空の「図書館」に見立てた展示室の中で、作者の思想や世界観が本のかたちと出会い凝縮された作品を、あたかも本をひもとくように、実際に手に取って楽しむことができます。そして、美術としてつくられたこれらの本を、一点ずつ子細に眺めて読み進める行為は、それぞれの作者の心の内に広がる「世界」をめぐる旅にもたとえられるでしょう。 出品作家 ※全文提供: 足利市立美術館 会期: 2010年4月10日-2010年6月13日 |
最終更新 2010年 4月 10日 |