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ART OSAKA 2010
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 15日

フェア会場 堂島ホテル 撮影:塩崎聰 提供:堂島ホテル

第8 回目となる現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2010」。

これまでART OSAKA は国際的に活躍するアーティストから今後活躍が期待される若手作家まで、質の高いのアートを展示・販売する場として好評を博してきました。この成功の背景には、ART OSAKA の参加ギャラリーが、単にビジネスだけでなく、良質の美術を世の中に伝える社会的活動をしてきたことによります。

今年も、ART OSAKA の主旨に賛同した優れた47 件のギャラリーが、国内外( 関西29、東京13、名古屋2、海外3 件) より集結いたします。最大の特徴は、各ギャラリーを代表する作家たちの共演による例年恒例の「General Exhibition」が 2 フロア(23 部屋) で開催される他、新たな試みとして個展形式である「Solo Exhibition」での出展も2 フロア(24 部屋) 設けられることです。Solo Exhibition フロアでは、ギャラリー一押しのアーティストが前面に出され、フェアにインパクトを与えるでしょう。

ART OSAKA 2010 はこれまで以上に充実した内容で、アジアにおける重要なアートシーンの発信源として進化しつづけます。

※全文提供: ART OSAKA 実行委員会


会期: 2010年7月9日(金)-2010年7月11日(日)

最終更新 2010年 7月 09日
 

編集部ノート    執筆:平田剛志


年恒例となった現代美術のアートフェア「ART OSAKA」が大阪・堂島ホテルで開催されている。近年、ホテルでのアートフェアも目新しいものではなくなり、関西圏では今年に入り京都で2つのアートフェアが開催されるなど、アートフェアが続いている。他のアートフェアとの差別化、内容や質が問われる中、今年の「ART OSAKA」は質量ともに充実している印象を受ける。

それは、今年から新しい試みとして個展形式での「Solo Exhibition」が2フロア設けられたことが大きい。ギャラリーが一押しするアーティストがホテルの客室で「個展」を開催することで、作家性が前面に打ち出され、ホテルの客室空間を一変させるブースも多くなってきた。一部のブースでは割引販売をしたり、あるいは作品販売をせず展示に限定したブースもあるなど、アートフェアというより「展覧会」としての側面が強調された感がある。全体としてはホームグラウンドである関西のギャラリーの個性や元気の良さが印象に残る。

なお、すべての展示を丹念に見ると2時間ほどかかると思われるので、時間配分を考慮されることをおすすめする(会期中は混雑が予想されるので、時間にも余裕を持って出かけてほしい)。関連イベントも豊富にあり、現代美術の初心者からコアなファンやコレクターまで、幅広く楽しめる内容だろう。


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