展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2010年 5月 11日 |
鈴木慶則(1936年静岡生まれ)は評論家石子順造との親交を介して静岡の作家と共にグループ「幻触」を結成。1960年代末~70年代の重要な展覧会に、絵画における表現の問題をテーマにした「非在のタブロー」シリーズを発表した。その後、かつての西洋絵画の批評から日本古来からの技法“あぶり出し”“流砂紋”“Veil”の3パターンからなる平面作品を展開する。鈴木慶則の平面作品ではブラシストロークや筆墨による「偶然と必然」と言った自然との関係を東洋的な思想に基づいて表現している。
作家コメント 水(明礬/ミョウバン入り)は熱により存在の影とも言えるコゲ跡に化す。 紙のパルプの差により、コゲの色調は微妙な変化を見せる。 紙は新しい事物となって、従来の“絵画”としての存在から遠のく。 新しい手法は要するに、新しい思想を“母”として生まれる。 創作の分水嶺となる“ポイント”無き作品は平凡な作品とならざるを得ない。
略歴 1936 静岡市生まれ 1958 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
個展 1974 ギャラリー手、東京 1978-88 ギャラリー手、東京 1991 「鈴木慶則の歩み展」大阪フォルム画廊、東京 1992-09 ギャラリー手、東京 1994 松川画廊、ソウル 2010 ギャラリーQ、東京
グループ展 1966 グループ「幻触」、静岡 1968-71 「第8回~10回現代日美術展」東京都美術館、東京 1985-89 「日仏合同ALAC展」パリ、静岡 1988 「A-Value展」静岡県立美術館、静岡 1991 「日仏抽象絵画展」カルカッソン市古城、フランス 1992 「A-Value展」静岡県立美術館、静岡
受賞 1966 第10回シェル美術賞展 佳作賞受賞 1967 第11回シェル美術賞展 2等受賞
パブリックコレクション 静岡県立美術館、千葉市立美術館
※全文提供: Gallery Q
会期: 2010年5月31日-2010年6月12日
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最終更新 2010年 5月 31日 |