田中彰は1949年高知県生まれ。1974年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業。今回当ギャラリーで4回目の個展となります。

過去の記憶を辿りながら広い集めた形の断片や、日常のごく身近な風景の中で不意に出合ったものを題材とし、そこに音や匂いなど感覚的なものを織り込み、輪郭や線といった要素を排除して、色彩と筆致のみで構成した作品です。

描くことについて「まずは何を描こうかと思うのですが、センチメンタルな方向には流されまいと思うけれど、結局はよりセンチメンタルな情景を掘り起こす場合が多い。」と語っています。

【作家コメント】
ただ何となく、向こうのぼんやりとした風景、
少し湿気を含んでいる、そこに陽が差す。
目の前の風景なのか、幻想なのか、
いつも混濁するのだが
一瞬、キラリとする風景のかけらが確認できれば、それでいい。

【プロフィール】
1949年　高知県生まれ
1974年　多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業

＜個展＞
2001年　日比谷山形画廊（東京）
2002年　田中貴金属ジュエリー銀座プルミエール（東京）
2004年　ギャラリー汲美（東京）
2005年　カルポート高知市民ギャラリー（高知）
2006年　K'sギャラリー（東京）
2007・08・09年　ギャラリー58（東京）
2007年　 星ヶ丘アートヴィレッヂ（高知）/ギャラリー葦（千葉）
2008年　ギャラリーテムズ（東京）
2009年　ギャラリー空（千葉）

※全文提供：　ギャラリー58

会期：　2010年5月24日－2010年5月29日