重野加南子:Like a sailing boat |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 5月 03日 |
重野加南子は1987年福井県生まれ。現在福井大学大学院教科教育専修美術専攻在学中。今回が初めての個展となります。 重野は、出会いや別れをテーマに作品を展開しています。生涯を一本の線に見立てたとするならば、その線が交わる瞬間が一つの出会いの形であると捉えています。今回の展示では「家」と「船」をモチーフに、それぞれの生涯を進む乗り物のような、有機的な立体作品とドローイングを展示いたします。 生き物を連想させる「家」は、これまでの作品にも度々登場してきました。「船」は、“時間軸”を進むことが航海に似ていることから、今シリーズから初めて現れたモチーフです。この「家」と「船」を融合させたものが今回の作品のベースとなっており、そこに苔、塩などの自然物や毛、皮など様々なテクスチャを施しています。
ここにある船たちはこれから出会うのか、それとも分かれたあとなのか。その形は単なる通りすがりという存在であったり、深い関係であったりと様々ですが、出会いと別れの繰り返しという我々の儚い行為の中には、何かしらの影響が残ることを私はいつも期待しています。 【プロフィール】 受賞: ※全文提供: ギャラリー58 会期: 2010年5月10日-2010年5月15日 |
最終更新 2010年 5月 10日 |