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Plants of remembrance_0-21 Fukum
アートワーク
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2010年 1月 15日

撮影:椎木俊介|画像提供:AMKK copyright(c)AMKK

撮影:椎木俊介|画像提供:AMKK copyright(c)AMKK

撮影:椎木俊介|画像提供:AMKK copyright(c)AMKK

AMPGでの二年間の作品発表を終え、東の故郷である福岡県の三菱地所アルティアムで開催された「AMPG vol.25」第四期で発表された作品。地元の福間町で採集した松と竹の子を使用しており、発表時会場では採集の様子も含む映像が流された。作品周囲の床面には東によるドローイングが施されており、およそ一般的なギャラリーには似つかわしくない土も撒かれていたことが思い出される。これらすべての要素を含めて《Plants of remembrance_0-21 Fukuma》と言った方が正確かもしれない。

作品は、松を横倒しにし、その松の傍らに竹の子を垂直に立てたものである。竹の子は、会期始めは雄々しくそそり立っていたが、終盤にもなると水分が失われ倒れてしまった。松林から持ち込まれた松、崩れ落ちた竹の子。それらは人工物である「芸術作品」にはない自然だからこその強度を死してなお持っていた。「記憶の植物」が内包するのは、儚くノスタルジックな思い出ではない。これからの未来を突き動かす、圧倒的なエネルギーの根源にほかならない。


作品詳細

アーティスト:  東信
制作年:  2009年
種類:  インスタレーション
材質:  松、竹の子
サイズ:  2,000×500×2,200mm
展示履歴:  「AMPG vol.25」第四期(三菱地所アルティアム、2009年5月4日〜5月24日)
掲載画像:  (撮影)椎木俊介、(提供)AMKK

最終更新 2015年 11月 01日
 

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