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苔時間
アートワーク
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2010年 1月 12日

撮影:椎木俊介|写真:「TOKYO FIBER ’09 SENSEWARE」(21_21 DESIGN SIGHT)|画像提供:AMKK copy right(c)2009 AMKK"

日本の人工繊維技術を用いたクリエイティビティを見せる展覧会「TOKYO FIBER ‘09」で、東が使用した素材はテラマック(ユニチカ株式会社)。生分解性を持ち、土に還る繊維であるテラマックに、東は苔を活け込んだ。

展示会場はミラノ、東京ともにいかにも潔癖な白を基調にした空間であったが、だからこそ苔の緑が映えていた。人工繊維上の苔は水分を与えられることで会期中も生長を遂げる。広大な湿地帯の一部を見つめれば、小宇宙とでも呼びたくなるような目を見張る世界がそこかしこで形成されていたのが思い出される。新しい技術と素材が可能にする、今後の展開を大いに期待させる作品である。


作品詳細

アーティスト:  東信
制作年:  2009年
種類:  インスタレーション
所蔵:  なし
材質:  苔、テラマック
サイズ:  16,165×9,726mm
展示履歴:  「TOKYO FIBER ’09 SENSEWARE」(トリエンナーレ美術館、2009年4月22日〜4月27日)、「TOKYO FIBER ’09 SENSEWARE」(21_21 DESIGN SIGHT、2009年9月18日〜9月27日)
掲載画像:  (撮影)椎木俊介、(写真)「TOKYO FIBER ’09 SENSEWARE」(21_21 DESIGN SIGHT)、(提供)AMKK

最終更新 2015年 11月 01日
 

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