| EN |

宇宙民藝
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 4月 16日

折しも山崎直子宇宙飛行士がディスカバリー号で宇宙へと旅立っている今日この頃、京都では「宇宙民藝」展が開催されている。「宇宙民藝」とは外詩作家・佐倉密氏の収集品である。当初は宇宙民藝品を展示する宇宙民藝館を建設するため準備が進められていたが、その宇宙民藝品が盗まれてしまったのだという。そこで、現代アーティストによって宇宙民藝品を再現したのが本展である。
ほとんどの人が見たことのない宇宙民藝品がどのようなものか、私たちは想像するしかない。だが、ここには宇宙民藝という難テーマに挑んだ現代作家たちの応答が予想外の作品を生みだし、「アート」とも「民藝」とも異なる「宇宙民藝」を見ることができるだろう。
しかし、宇宙人から見たら地球人が作るものは「民藝品」のようなものかもしれない。いや待て、この国は「宇宙人」が総理大臣の国なのだから、すでに私たちの身の回りは「宇宙民藝」に溢れているのかもしれない。

最終更新 2015年 11月 03日
 

関連情報


| EN |