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銅金裕司
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2010年 1月 13日

六本目の指?銅金は私たちに、手の指が通常に加えてもう一本あったらどうかと想像させる。 仕掛けは難しくない。机の上に手を載せる。机には「六本目の指」のサンプルが沢山置かれており、そのうちから自分の手の色やサイズにあった指を一本選ぶ(この時点で中々グロテスクである)。人差し指と中指の間にそれを一本「接ぎ木」する。指を除いた手の大部分を布で覆う。この時点で視覚的には、指が六本あるように見える。肝心なのはここからだ。その様子はビデオで撮影され、同時に壁面に投射される。私の指が六本映し出される。ここで私はスタッフの方に促される。映像を見ながら、自分の指であると想像してください、と。私は想像する。しばらくして、スタッフの方が本物の指に次いで、六本目の指を突つく。すると…。その感触はギャラリーで確かめて欲しい。

最終更新 2015年 10月 31日
 

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