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末永史尚 スコット・オルソン:Painting Painting
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2009年 11月 27日

末永の正方形のキャンヴァスと見えた作品は、実は三角形状のキャンヴァスの集合であった。それはパーツを組み替えることでフレキシブルな展示が可能となる絵画なのである。朴訥な色の佇まいも落ち着きがあり、ギャラリー内の柱の使い方も効果的だ。 対して、スコットの多様な筆触や絵肌が奥行きを作り出す絵画空間は末永と対照的に小さな画面内に構築的に描かれている。暗めの画面だが、色数が多く、その微妙な描き分けは味わい深い。一見すると異なる作風の2人展かもしれないが、絵画の可能性の一端を提示している。

最終更新 2010年 7月 02日
 

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