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風能奈々
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 7月 13日

「VOCA展 2009」(上野の森美術館)の出展も記憶に新しい風能奈々の、意外にも初個展。同展に出品されていた《花の瘡蓋》(2008年)をはじめ、新作が展示されている。とりわけ私が注目したのは、同時開催されているTKGエディションズ京都での展示作品。108点もの作品(20×20cm)が壁面を埋め尽くしているが、すべて二ヶ月という短期間で描き上げたものだという。森や動植物など一点だけでは断片的なイメージが、緩やかに繋がっていくさまが心地いい。多くが細密な画面でありながら重苦しく感じられないのは、白がきわめて効果的に使われているからである。

最終更新 2015年 11月 03日
 

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