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高嶺格:Good House, Nice Body ~いい家・よい体
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 4月 23日

高嶺格《Good House, Nice Body》(2010)よりスチル 画像提供:金沢21世紀美術館

本展は、金沢若者夢チャレンジ・アートプログラムの第4弾として、現代美術家 高嶺格(たかみね ただす)が約1年にわたり金沢21世紀美術館で展開する長期プロジェクト型展覧会です。「Good House」と「Nice Body」の2つのプロジェクトから構成され、公募で集まったメンバーと作家との共同作業を通じて実現されます。

長期インスタレーションルームでは、展示室内に設置した「家」を舞台に、映像と音声が錯綜する新作の映像インスタレーションを発表します(「Nice Body」)。映像部分には、オーディションで集まったメンバーらが役者として参加し、高嶺のディレクションのもと、作品の一部となります。 8月末からは、土嚢や廃材などの素材を用いて、通常の「建築」概念では実現し得ないフォルムとプロセスで家を構築する過程をプロジェクト工房にて公開(「Good House」)。この土嚢の家作りにも公募で集まったメンバーが加わり、作家とともにひとつの造形空間を作り上げていきます。会期中は、土嚢の家を舞台に、トークやワークショップなどのプログラムも展開します。
高嶺はこれまで、民族や性、自己と他者など様々な問題と関わる中、他者との接触によって生じる衝突を受け止めつつ新たな関係性や未来を切り開いていくプロセスを作品として表してきました。本展では、2つ異なる場所・期間・形式の作品展示を通して、我々が生きていく上での2つの根本的な拠り所である「家」「体」について問い直していきます。

高嶺 格 (たかみね ただす)
1968年鹿児島県生まれ。滋賀県在住。京都市立芸術大学工芸科漆工専攻卒業、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。1990年代初頭よりパフォーマンス活動を行い、ダムタイプの作品にも参加。現在では、インスタレーションや映像作品、写真作品、パフォーマンス等、様々なメディアを駆使しながら作品制作を行う。舞台作品の制作・演出、コラボレーションも多数手がける。その活動は、ヴェネツィア・ビエンナーレを始めとする国際展の参加などにより、海外でも高く評価されている。主な作品所蔵先は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、熊本市現代美術館、広島市現代美術館、横浜美術館。

※全文提供: 金沢21世紀美術館


会期: 2010年4月29日-2011年3月21日

最終更新 2010年 4月 29日
 

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