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荒井良二:meta めた
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 25日

画像提供:練馬区立美術館 copy right(c) Ryoji ARAI

「meta めた」 ー 擬態語にも生き物の名前のようにも、呪文のようにも感じられるこのタイトル。超えるという意味を持つ「meta」には、絵本という枠に留まらず、裏側まで全部さらけ出したいという、荒井良二の思いが込められています。 1990年のデビュー以来、数多くの絵本や装画を手がけ、2005年には児童文学賞の最高峰、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞(スウェーデン)を受賞するなど、日本を代表する絵本作家として国内外で活躍する荒井良二。近年ではアニメ「スキマの国のポルタ」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞するなど、様々な分野へと活動の幅をひろげてきました。 本展では、音楽を奏でるように描かれる遊びごころたっぷりのキャンバス作品、心象風景を辿るように静かに描き出されるドローイング作品、立体作品など、様々な手法を凝らした作品を数十点展示する予定です。そのバラエティに富んだ作品群は、一見して同じ作家の作品とは感じられないかもしれませんが、実はどこかでつながっています。常に新たなチャレンジをし続けている荒井良二、その作品と対峙したとき、見るものは希望にも似た、かつてない感覚を体感するでしょう。 本展にあわせ、荒井良二作品集『meta めた』もフォイルより同時刊行致します。どうぞご高覧下さい。 関連イベント
■荒井良二の「meta めた」ライブペインティング
2010年4月29日(木・祝) 17:00ー19:00(開場 16:30)、会場:フォイル・ギャラリー、定員:80名、参加費:3500円(同時発売の荒井良二作品集『meta めた』サイン本付き)、予約方法:電話受付のみ 電話番号:03-5835-2285(フォイル)、2010年3月29日(月)午前10時より予約受付開始 ■荒井良二の「イベントDEショー」
2010年5月4日(火・祝)、会場:建仁寺塔頭・禅居庵(けんにんじたっちゅう・ぜんきょあん)住所:京都市東山区大和大路通四条下る小松町146 荒井良二(あらい・りょうじ)
1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部美術学科卒業。イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991 年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。そのほか絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を授賞。「スキマの国のポルタ」で 2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。主な個展に、「荒井良二 スキマの国の美術館」(新津美術館・2007年)、「荒井良二のいろいろ展」(世田谷文学会館・2009年)など。 ※全文提供: フォイル・ギャラリー

最終更新 2010年 4月 23日
 

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