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ましもゆき:鳴銅鑼
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 04日

《園 Eden》2009年|ink, paper mounted on panel|91x71cm|photo: Kei Okano 画像提供:ユカ ササハラギャラリー copy right(c) Yuki MASHIMO

ましもゆき(1984年生まれ)は2007年に東京造形大学を卒業。2008年の東京オペラシティアートギャラリーでの「project N」の展示で注目を集めるようになりました。 紙にインクで描かれた水墨画風の絵画には、鳥や花が描かれています。しかしそこにあるのは華やかに咲き誇る花や可憐な蝶ではなく、地面に向かって無意味に雌しべや雄しべを伸ばし続ける花や、不自然に装飾をされた鳥、毒々しい模様の蛾です。 ましもは作品制作において、あえて否定的なイメージを綴ることをテーマのひとつとしています。重ねられた嘘や、黙殺され隠匿された醜さ、光の届かない漆黒の闇夜といった否定的なイメージを、鳥の羽毛の一枚一枚、舞い散る花びら一つ一つの動き、グロテスクなまでに描き込まれた日本の装飾模様など、細いペンを使って細密に描写することによって、妖しい生命力のある作品が生まれてきます。 2010年はVOCA展にも選出され、ますます活躍が期待される若手アーティスト、ましもゆきの2008年以来2年ぶりの個展です。 新作およそ7点を展示する予定です。 ※全文提供: ユカ ササハラギャラリー

最終更新 2010年 4月 24日
 

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