長らくパリを拠点に活動を続ける濱田亨は今年2 月愛媛県美術館で回顧展（濱田亨40 年の軌跡）を開催することとなりました。本展はそれに併せ近作をご覧いただくものです。 主として石彫を手掛けてきましたが今回は絵画と鉄の彫刻を中心に展示いたします。 鮮やかな色彩はそれぞれが持つ色の彩度のみならず、重さも伴い、画面はゆっくりと大きな動きを見せて見る者を画面の中に誘引します。鉄の彫刻は鮮やかな色彩が施され、それは絵画作品を折り紙と化して立ち上げたようにも見えて、また絵画の中に跳梁するいくつかのアイコンもその形として立体化されその中に組みこまれています。いわば絵画と平面が相互に色彩の愉楽と楽しみを伝えてきます。 画業も40 年、公立美術館展を大きな節目にいよいよ活躍をする作家の現在をご覧戴きます。 作家略歴
1953　愛媛県生まれ、パリ在住 主な個展：
1976　Galleria d'Arte Contemporaneo（カラーラ／イタリア）
1988　Galerie K'Art（パリ）　（90, 91, 93, 96）
1988　パリ日本文化会館
1989　ベイスギャラリー（東京）　（89, 90, 93, 94, 97, 99, 00, 01, 06, 10）
1995　リブアートギャラリー（松山）　（97）
1996　児玉画廊（大阪）、Galerie Point JAL（パリ）
1997　Galerie Di Meo（パリ） （99, 02, 06）、里山房（砥部） （99, 00, 01, 02, 03, 04, 05）
2000　オーシャン45（宮崎）
2002　御殿町画廊（宇和島）　（03, 04）
2003　ギャラリーMAP（福岡）（06）、トゥデイズギャラリー（大洲）　（04, 05, 07, 08, 09）
2006　ベイスギャラリー（東京）
2007　ミルラート・ヴィレッジ（松山）
2008　Opus Gallery（伊予）
2010　愛媛県美術館（松山）、ベイスギャラリー (東京) 作品収蔵：　河口湖美術館（山梨） ※全文提供：　ベイスギャラリー