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MOTアニュアル2010:装飾
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 10日


青木克世《予知夢Ⅸ》 2009年|個人蔵(台北) Courtesy of Röntogenwerke

「装飾」は色彩や形態と同様に、重要な造形要素であるばかりでなく、しばしば物質性を超えたひとつの精神性を象徴、表現するものです。縄文土器や装飾古墳の幾何学文様、バロックやロココの建築にみられる装飾は、単に時代の美意識が表現されているだけではなく、そのなかには空間や時間、自己の存在を問うひとつの世界観を見いだすことができます。同じように、現代のタトゥーや「ゴス」と呼ばれるファッション、あるいはより身近なデコ電などの装飾、装身行為には一種の同時代的な精神性が表現されていると言えるかもしれません。

東京都現代美術館では、時代と結びついたテーマによる同時代の若手アーティストを紹介する展覧会「MOTアニュアル」を1999年より開催しています。 10回目を迎えた今年は「装飾」をテーマとしました。装飾という造形形式が本来持っているエモーショナルな訴求力を探求する10名の精鋭たちが、繊細、あるいはダイナミックに1200㎡の空間を満たします。  

出展アーティスト
青木 克世 / Katsuyo AOKI・小川 敦生 / Atsuo OGAWA・横内 賢太郎 / Kentaro YOKOUCHI・塩保 朋子 / Tomoko SHIOYASU・野老 朝雄 / Asao TOKOLO・黒田 潔 / Kiyoshi KURODA・水田 寛 / Hiroshi MIZUTA・森 淳一 / Junichi MORI・山本 基 / Motoi YAMAMOTO・松本 尚 / Nao MATSUMOTO  

関連プログラム
ケルト美術の研究から、世界各地の装飾を採集し装飾による新しい人類史を組み立てる、鶴岡真弓氏(多摩美術大学教授)の講演会をはじめ、440年間使われ続けたメルカトル図法に替わる新しい地図図法で注目される鳴川肇氏などの、多彩なゲストを迎えたアーティストトークを開催いたします。

※全文提供: 東京都現代美術館

最終更新 2010年 2月 06日
 

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