展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2009年 12月 25日 |
今年で19年目を迎えるART BOX 大賞展は、新人の発掘と、若手アーティストの支援育成のために始まった公募展です。
毎年、2回にわたって厳正な審査を行い、各分野で活躍するアーティストを輩出してきました。ART BOX は、賞金を授与と銀座での展示スペースの提供の他に、記念展やネットでの作品の販売、アートプロデュースのサポートという形でアーティスト支援を行います。
今年は、藤田一人氏(美術ジャーナリスト)と岡村桂三郎氏(画家、多摩美大教授)が、ART BOX主宰、きづかあきよしと共に、多くの候補者の中から、テーマ「Live」の解釈や候補者がプレゼンテーションした個展のコンセプト等をふまえつつ、審査しました。東北芸術工科大学卒業生のたかはしだいがグランプリを、4人が準グランプリを、計5名の入賞者を選出しました。
テーマ「Live」は、喜びや怒り、希望など、つまり"今を生きる"ことをどう形象化できるのかによって、アーティストの感受性と表現力が試される、挑戦的なテーマでした。藤田一人氏は、グランプリ受賞者、たかはしだいの作品について、「人体の模様が風に舞っていくような、人間存在の不確実性、脆さを醸し出す。[...] それに伴う、心身両面の不安と喪失感。そうした現代人ならではの心理が、感情の高ぶりはなく、実に淡々と、定まった手法、スタイルをとおして浮かび上がっていたところに、他の作家の作品よりも、評価すべものがあった」と語っています。
ART BOX 大賞展受賞記念展は、入賞者が、アート業界の注目を浴びるきっかけとなり、キュレーター、コレクター、美術評論家にとっても、明日の人気現代美術家を発見する機会となります。ART BOX 大賞展受賞記念展では、1月10日から約2ヶ月にわたって、グランプリ受賞者と準グランプリ受賞者の一人一人の個展をART BOXギャラリーにて行っていきます。
来年、ART BOX internationalとART BOX 大賞展の20周年を迎え、さらに大きい規模のイベントを展開していく予定です。
受賞記念展スケジュール |
たかはしだい展 1月10日(日)~1月15日(金) |
今本千秋展 1月17日(日)~1月22日(金) |
近内美和子展1月24日(日)~1月29日(金) |
乃青ミルカ展 1月 31日(日)~2月5日(金) |
清水総二展 2月7日(日)~2月12日(金) |
ARTBOX大賞展 受賞作家インビテーション展 |
水口 舞展 2010年2月14日(日)~2月19日(金) |
※全文提供: ART BOX GALLERY
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最終更新 2010年 1月 10日 |