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正延正俊:60年代を中心に
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2009年 12月 11日

≪Untitled ≫1964年 合成樹脂塗料、布、板|162.0 x 92.0 cm 画像提供:ギャラリーヤマグチ クンストバウ

正延正俊(1911ー1995)は、具体美術協会結成に関わった作家であり、第1回~第21回具体展(1955ー1972)の具体の全展覧会に出品している特筆すべき作家です。しかしその名前と彼の芸術(絵画)は美術関係者の間でもほとんど忘れ去られた感があります。確かに今日具体の作家としてよく知られている作家は、アクションペインティング、パフォーマンスアート等の身体的な表現作家が中心です。 正延正俊は、具体リーダーであった吉原治良(1905ー1972) とその周辺の若手美術家達(1920年代生まれ)の間の世代になります。その為、具体美術協会結成時には、既に自らの制作の方向性が確立しつつあり、他の具体若手作家とは異なった立場で、吉原治良と共に具体美術協会の活動を行ったと考えられます。1950年代半ばの作品を見ても、生々しくかつ緻密なペインティングは驚きに値します。 今回の展覧会では、キュレーション加藤瑞穂さん(芦屋市立美術博物館学芸員)による、まだ知られていない具体美術の重要な作家「正延正俊」の1960年代~の大型作品を中心に、主要作品をまとめてご紹介する機会になります。またこの様な規模の個展は、1965年グタイピナコテカでの個展以来、約45年ぶりの展覧会になる予定です。 ※全文提供: ギャラリーヤマグチ クンストバウ

最終更新 2010年 1月 16日
 

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