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東信:Bridge of Plants
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 26日

画像提供:AMKK

年と緑の関係は日々刻々と変化している
文化的な魅力や豊かな環境を備えた街は潤いと活気に満ち
そこで育まれる自然の姿は人々に喜びや活力を与える

「人と共生する緑」のあり方を発信し続けてきたアークヒルズに
世界で活躍するフラワーアーティスト東信(あずま・まこと)が、
都市と自然の”架け橋”を出現させ、緑の帯を掛ける

今にも動き出しそうに波を打ち、緩やかなカーブを描く緑の帯
人の手で作り出された心地いいその曲線は
植物細胞の根幹である葉緑体の構造と重なる

ここでしか出会うことのできない植物同士が隣り合わせ
光を受けて細胞が広がるように枝を伸ばし根を広げ合う
冬に植えられた植物は春に向けて芽を出しその姿を変化させていく

足を運ぶ度に姿を変える緑のオブジェ
圧倒的な存在感で都市と緑の関係を私たちに問いかける

※全文提供: 東信、花樹研究所

最終更新 2009年 12月 01日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


《Bridge of Plants》は東信による植物彫刻作品として最大級のものだ。アークヒルズに展示された「橋」状の作品は三点。いずれも数々の種類の植物が表面に植え付けられており、丸みを帯びたその外観はあたかも巨大な「虫」のようでもある。これまでもAMPGなどで植物の生長ないし枯死を積極的に作品に取り入れた東だが、今回はそのスパンが半年に渡るという点でも一線を画している。作品は二十四時間見ることができ、朝、昼、晩と訪れれば作品がその表情を時に著しく変えることにも気づくだろう。半年の中で植物がどのような生長を遂げ、作品が変貌するのか。私はこのような作品こそ恒久展示して欲しいと思うのだが、それこそ素材が植物であるため、無茶は言わず、限りある時間を楽しみたい。 なお、会場であるアークヒルズは森ビルが管理を行なっているが、最寄り駅は六本木一丁目駅、次いで溜池山王目駅であり、六本木駅からだといささか距離があるため注意されたい。


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