カロリーナ・ラケル・アンティッチ:夕暮れ |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 11月 24日 |
ロリーナ・ラケル・アンティッチは1970 年アルゼンチンのロザリオ生まれ。1990年代後半にイタリアへ移り、現在はヴェニスを生活の拠点としながらペインティングを中心とする制作活動を行なっています。 2005年にItalian Youth Art Prizeを受賞し第51回ヴェニスビエンナーレに出展した彼女は、以降発表の場も国際的に広まり、近年ニューヨーク、ロンドン、ルガーノでの個展、 2008年ローマ・クアドリエンナーレへの出展などを果たしています。 アンティッチの作品には、主題として思春期前の幼い子供たちの姿が多く登場します。戦争ごっこに興じる細身の少年たち、自我の目覚めを感じさせる表情をたたえた女の子のポートレート。アンティッチの作品には、子供の持つ純真さや初々しさだけでなく、意固地さや残酷性といった多面的で移ろいやすい感情の揺らめきが繊細なタッチで捉えられています。 前回2007年にArt-U roomで開催した個展「日の出を越えて」では、淡い色彩を基調とした透明感に満ちた作品が中心となりましたが、今回の個展「夕暮れ」出展作品では、よりヴィヴィッドな色彩の中、子供たちはまるで夢で見られたシーンであるかのような幻想的な風景の中に佇んでいます。夜の訪れと共に姿を現す様々な幻影たち。アンティッチの心の奥底から湧き上がったイマジネーション溢れるイメージの数々をお楽しみ下さい。 レセプション:11月27日(金)18:00-20:30 ※全文提供: Art-U room 会期: 2009年11月27日-2009年12月20日 |
最終更新 2009年 11月 27日 |