展覧会
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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2009年 11月 19日 |
新原は1940年鹿児島県生まれ。武蔵野美術大学中退。東京を拠点に、欧米でも幅広く発表をおこなっています。
新原の絵画は、生まれ育った南国・鹿児島の気候風土に喚起された鮮やかな色彩で描かれています。抜けるような空の青、桜島のマグマの赤、沸き上がる雲の白。このたびの個展では「虹を呼ぶ竜」をテーマに描いたダイナミックな絵画(300号)とステンレスミラーを床面に敷きつめたインスタレーションの展示をおこないます。
雨上がりの空や滝にかかる「虹」、湖底に住むと伝えられている伝説の霊獣「竜」。どちらも濁り無き清浄な“水”のありかに現れ、そして触れることは叶わず、清らかで神秘性を秘めた存在です。床面に敷きつめたステンレスミラーを水鏡に見立て、清浄なる湖面から姿を現す竜と虹の神秘的な世界へと誘います。
作家コメント 昨年、南米イグアスの滝で竜を見た。 壮大な虹の上に悠然と浮かぶ白い竜の姿にはっとした。 私が竜と初めて会ったのは40年前。 サンフランシスコの博物館の、展示室の一角で小さな「シーホース(タツノオトシゴ)」と目が合った。 南米から帰国し半年が過ぎた頃、偶然にもキャンバスの中に不思議な竜らしき形が現れた。虹を呼ぶ竜の誕生。 夢の中で竜と会ったことは未だ無い。 日本でも最近巨大な虹をたまに見かける。 夢の中に巨大竜の兆しか、想いはいつの日か形になるかもしれない。 蛇足ながら、私は1940年生まれの竜の落とし子。
プロフィール 1940年 鹿児島県生まれ 武蔵野美術大学中退
個展 2004・06年 ギャラリーマーヤ(大阪) 2005年 銀座2丁目ギャラリー(東京) 2005・07年 ギャラリー58(東京)
※全文提供: ギャラリー58
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最終更新 2009年 12月 14日 |