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田中和人:青い絵を見る黄金の僕
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2009年 11月 18日

画像提供:Port Gallery T copy right(c) Kazuhito TANAKA

2008年3月に開催した個展『link』(Port Gallery T)で、田中和人は空間内へカラープリントを実験的に配置。イメージとイメージが互いに関わりながら繋がりと循環をつくり出す構成と、プリントそのものの透明度が重なり、新しい視覚体験の試みとして注目されました。(「Photo GRAPHICA 2008 Summer」特別付録“YOUNG PHOTOGRAPHER’S FILE”にて、展示作品が掲載)。 このたび新作での2回目の個展となります。本展では、光で像を象る写真の可能性を探求しながら、絵画的アプローチへも迫ります。手探るようなプリントイメージからは、写真術が誕生し、私たちがもうひとつの眼差しを獲得した「はじまり」の揺らぎを見るかのようです。可視と不可視の世界を横断してイメージを現出させようとする田中の試みに、私たち鑑賞者が目にできるものは何か。空間構成を追求して練り上げた意欲的な新作を、ぜひご高覧いただきたいと思います。 Artist statement
金箔を透過してくる青い光で森を撮影する。
写真が絵画に憧れる。僕も絵画に憧れる。
その青い光にのって森はやってくる。
目の前にあるのは、幻想のような、(もう一つの)本当の森。
目の奥にあるのは、絵画のような、(もう一つの)本当の写真。 田中 和人(Kazuhito TANAKA, たなかかずひと)
1973 埼玉県生まれ
1996  明治大学商学部卒業
会社勤務を経て2000年渡米
2004 School of VISUAL ARTS大学 写真学科 (ニューヨーク, アメリカ) 卒業
2005 帰国
現在、京都を拠点に活動中 賞歴 
2006 トーキョーワンダーウォール入選
2007 mio 写真奨励賞 入選 個展
2008 「link」Port Gallery T (大阪) ※全文提供: Port Gallery T

最終更新 2009年 11月 16日
 

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