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「Fabric Re-engineered as Product」故繊維の工業デザインへの応用
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2021年 11月 03日

© KYOTO Design Lab, Kyoto Institute of Technology

繊維由来のリサイクルマテリアルは、プロダクトデザインにどのような可能性をもたらすか?

本展は、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labと、同大学発ベンチャー企業の株式会社Colourloopによる、廃棄繊維を用いて生成された樹脂シートの新たな用途開発に関する共同研究の成果をご紹介します。

繊維産業は製造・利用・廃棄時のGHG排出量や製品ライフサイクルの短さなどから環境負荷が非常に大きい産業と指摘されており、国際的な課題となっています。日本国内でも衣類廃棄量は年間約140万トンに上る一方、リサイクル比率は低く、多くが埋め立てや焼却処分の対象となっています。その理由の1つとして、繊維素材は混紡・混織されたものが多いため、素材分別に基づくリサイクルが難しいことが挙げられます。

このような問題に対し、株式会社Colourloopは素材分別が困難な廃棄された繊維を色分別し、魅力的な素材として再利用するシステム「Colour Recycle System」を開発しました。繊維素材の風合いを残したオレフィン樹脂シートとして再利用可能になったことで、従来の故繊維リサイクル製品のみならず、多様な利活用方法の開発が現在求められています。

そこで本共同研究は樹脂シートの新たな用途を検討した結果、生み出されたデザインの可能性をご紹介します。廃棄された繊維から作られた古くて新たな素材の応用可能性について、ご来場いただいた皆様と考えたいと思います。


コラボレーター|株式会社Colourloop
プロジェクトリード | 水野大二郎
テクニカルリード | 井上智博

プロダクト・展示デザイン |
櫻井 仁紀 (ものや) 
吉田 卓史 (ものや)
ハフマン恵真 (京都工芸繊維大学)
ヴァンカートヴェン ダニカ (京都工芸繊維大学)

協力 | 株式会社オカノ


※ KYOTO Design Lab 東京ギャラリーにおける新型コロナウイルス感染症への対応はこちらをご覧ください。
(https://www.d-lab.kit.ac.jp/uncategorized/2021/prevention-covid19-2/)

※ 当ギャラリーが入居するアーツ千代田3331の新型コロナウイルス感染症への対応についてこちらをご参照ください。
(https://www.3331.jp/news/202107/005410.html)

https://www.d-lab.kit.ac.jp/

全文提供:京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab


会期:2021年11月3日(水) 〜 2021年11月14日(日)
時間:12:00-19:00
休日:なし
会場:京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 東京ギャラリー

最終更新 2021年 11月 03日
 

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