吉田公美 展 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 10月 22日 |
吉田公美は2002年武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。関東を中心に発表をおこなっており、当ギャラリーでは3回目の個展となります。 鍛金とは異なる技法で、厚みのある鉄板を熱して叩き曲げ熔接した、重厚で肉感的な彫刻作品を発表しています。独自の調合による溶剤で鉄の表面を腐食させ、さらに表面加工を施すことによって金属でありながら体温や脈動を感じさせる肌質を生み出します。 今回は「挟まる」をテーマに、空間全体を用いた展示をおこないます。自分と他者、理想と挫折、夢と現実、善と悪、正と誤、男と女…などあらゆる事柄に挟まれ、上手く動くことができない感情のゆらぎを形にすることを試みています。それは「長い人生のほんの一瞬を切り取ったものですが、その一瞬一瞬はとても重大な出来事で、見逃すことはできません」と語っています。鉄の彫刻作品と併せて、羊毛の小品も展示いたします。 私は常に人間の様々な感情に心惹かれています。 【プロフィール】 全文提供: ギャラリー58 |
最終更新 2009年 11月 09日 |