19世紀末のアール・ヌーヴォーを牽引したフランスのガラス工芸作家、エミール・ガレ。神奈川県・箱根町のポーラ美術館では、2018年3月17日（土）から「エミール・ガレ 自然の蒐集」展が開催される。ポーラ美術館でのガレの展覧会は開館以来初。国内にコレクションされた名品130点を、「森」と「海」という2つの視点で展示する。

  同展の開催を記念して、会期中の3月24日（土）には、1日館長となったさかなクンが講師を務めるトークイベントが行われる。

  昆虫など森の生き物をモチーフとした作品で知られるガレだが、クラゲやタツノオトシゴなど海の生き物をモチーフとした作品も存在する。特に晩年には、海洋学が発展をみせた時代を反映し、海への憧れを凝縮したような重厚感あふれる作品を残している。トークイベントでは、ガレの作品のモチーフとなった海洋生物の生態を、さかなクンがイラストドローイングを交えて紹介する。

  植物学や生物学をはじめとする博物学的な知識をガラス作品に結晶させたガレと、魚に関する豊富な知識に裏付けられたイラストレーションでも多才ぶりを発揮するさかなクン。今も昔もアーティストの創造の源泉となり続ける「自然」について、海の生き物たちから楽しく学ぼう。