野又穫 展 ascending descending |
展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2018年 2月 26日 |
野又穫は、現実と非現実の境界を取り払うかのように自由に描き出すかたちによって、建築、自然、街のすがたを創出してきました。透徹した視線はかたちを成立させる光に向かい、光そのものを描くことにも力を注いでいます。 2017年の作品には、それまでも幾度か描いてきたバルーン(気球)を、有機的な球体として現出させ、空間や宇宙に動く物体への、見る人の想像をかき立てています。 2018年、野又はそれまでと異なるイメージの胎動を感じさせるかのような創作に向かっています。すでに「光」の表現を得た野又は、いわば「気」のような、根元的で形にいたる前の何かを捉え、描出しつつあります。 生命の息吹を感じる初春3月、新作の登場が待たれます。 ■作家プロフィール 野又穫[のまた・みのる] 1955年東京生まれ。1979年東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、実在しない建造物をモチーフとした独自の空想建築絵画を描き始める。1986年佐賀町エキジビット・スペースで初の個展「STILL-静かな庭園」を、1988年にも個展「Arcadia-永遠の風景」を開催した。佐賀町アーカイブでは、2012年に震災後の心境を映した作品14作を「blue construction」と題し、発表している。 主な展覧会に「カンヴァスに立つ建築-Architecture on Canvas-」(2004年、東京オペラシティ アートギャラリー)、「もうひとつの場所-野又穫のランドスケープ / Alternative Sights」(2010年、群馬県立近代美術館)、「空想の建築-ピラネージから野又穫へ」(2013年、町田市立国際版画美術館)など。主な作品集として『視線の変遷 / Points of View』(2004年、東京書籍)『もうひとつの場所 / Alternative Sights』(2010年、青幻舎)、『ELEMENTS-あちら、こちら、かけら』(2012年、青幻舎)などがある。美術家としての活動のほか、女子美術大学デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻の教授も務める。 URL: http://nomataminoru.com ■関連イベント 対談:椎名誠+野又穫 サイエンス・フィクションにも通じる世界を描く野又穫と、 長年にわたり野又作品のファンであるという小説家・椎名誠。 『ケレスの龍』をはじめ、椎名作品のSF世界に目を開かれた読者も多いでしょう。 今回初めて対面を果たすお二人が、SFを切り口として空想世界の魅力を語ります。 日 時:4月7日(土) 16:00〜17:30 会 場:3331 Arts Chiyodaマルチスペース(地下・B105) 定 員:40名(要メール予約) 参加費:1,000円 お申込:メール(
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)にて、表題を「野又穫展イベント」とし、氏名、人数、メールアドレス(返信用)を明記のうえお申し込みください。2、3日経って返信のない場合は再度ご連絡ください。 ※3月7日〜11日は「3331 ART FAIR 2018」の開催に伴い、開廊時間が通常と異なります。 3月 7日(水) 15:00〜20:00 3月8日(木)〜 10日(土) 12:00〜20:00 3月11日(日) 12:00〜17:00
https://www.sagacho.jp/ja/exhibitions/ascending-descending/
全文提供:佐賀町アーカイブ
会期:2018年3月7日(水) 〜 2018年5月27日(日) 時間:13:00〜19:00 休日:月〜木 会場:佐賀町アーカイブ
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最終更新 2018年 3月 07日 |