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ミコライ・ポリンスキー:On the Other Side
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 23日

画像提供:ZENSHI copyright(c) Mikolaj Polinski

1977年ポーランドのポズナンに生まれたミコライ・ポリンスキーは、日本国内の展示では2007年の広島市現代美術館で開催された「Portrait Session」展参加以来の展覧会となります。 ミコライ・ポリンスキーは常々、二つの相反する位置にある世界を同時に見る、というような意識を作品で表現しています。2006年の ZENSHIにおける個展「One Day in Paradise」では、裸電球を床から突き立たせ、天井には回転する大きなプロペラを設置し、古代壁画のような象徴的なドローイングを用い、それらを上下反転させて展示することで空間自体の天地を逆さまに見せるインスタレーションを発表しました。それは、現実世界の別側にある、想像や空想によって構築される観念的な世界を、配置の逆転という手法で表現したものでした。 そしてこの度の個展では、古い絵葉書に描かれた絵を元に、現在では体験することの出来ない時空を超えた風景を想い描き、その抽象的な概念を隣のカンバスへと反映させた絵画作品や、二つの絵葉書を交互に組み合わせたドローイング作品を展示いたします。大型のインスタレーション作品を平面上へと発展させ、空間だけではなく時間の概念へとつながるポリンスキーの新たな展開を、是非ともご高覧下さい。

全文提供: ZENSHI

最終更新 2009年 9月 25日
 

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