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加藤 崇 - HOTEL -
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2016年 8月 24日

出品作品より 写真

加藤崇は自分の身体と日常身のまわりにあるものを、様々な行為によって触れ合わせます。その行為はある単純で明白な形式持っていますが、私たちの解釈を寄せつけず、物語を生み出すことがありません。また彼はそれをけっして生の行為としては提示せずに、色彩、構図とも絵画的な設計が綿密に施された写真作品として表現します。その姿は決して私たちと触れ得ない距離を隔て、その行為がいかに異様であっても、運命に身をゆだね自他の区別すら消えた静物の美を体現するかのようです。

以前はほとんどの作品が自宅内での孤独な作業から生まれて来ましたが、近年は「もの」だけでなく「場所」とも触れ合う作品へと展開しています。過去二回参加した「中之条ビエンナーレ」では、古い温泉場の廃業した食堂、美容室や街なかのガレージと関わる作品、そして今回の個展では都市のビジネスホテルの一室が舞台となっています。自分の部屋ではないが一時的にプライベートな空間となる、内でもあり外でもある場所「ホテル」を新たなモチーフとしての発表です。

http://homepage3.nifty.com/galleryk

全文提供:Gallery K


会期:2016年8月29日(月) 〜 2016年9月3日(土)
時間:11:30-19:00(土曜日は17:00まで)
休日:日曜日
会場:Gallery K

最終更新 2016年 8月 29日
 

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