展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2016年 6月 28日 |
白井忠俊(1972年東京都生まれ)は縄文文化に由来する日本の土着の思想に着目し、独自の展開を続けている美術家です。東京造形大学で絵画を修めた後、画家中西夏之の助手を務め研鑽を積みました。2008年より始まる円筒状の支持体を用いた大型の油彩作品で注目される作家の高知県で初となる個展です。 縄文式土器の欠片が数多く出土する千葉県市原市にアトリエを構える白井は近隣の森や山を散策する中で巨木に絡まるツタ、山中で目にした蛇の姿に古代の信仰の原点を感じます。粘土に縄を押して出来る縄文式土器の文様は蛇を表すのではないかと考えた白井は丹念な調査を重ね、形態の類似性だけではなく、神社の〆縄に代表される日本の伝統的な生活様式や日本語のコトバの成り立ちの中にもヘビ・ナワ・ツタの関連を見つけていきます。白井はそこに現在主流となっている「直線的な時間軸」、「進歩し続ける」西洋的な価値観とは異なる、「循環」し、「連鎖」する日本独特の時間の捉え方、価値観を見出し、自身の表現形式へと昇華しました。本展では代表作の他、灯りを使った新作インスタレーションも展示されます。迫力満点の作品を是非ご高覧ください。会期中アーティスト自身によるレクチャーを予定しています。 〈展覧会概要〉 展覧会タイトル:白井忠俊展「繰り返す日々、ありふれた眺め」 会期: 7月29日(金)~8月27日(土) 最終日に作家による講演会を開催予定 休館日: 月曜日 会場: すさき まちかどギャラリー/旧三浦邸 住所: 785-0004 高知県須崎市青木町1-16 お問合せ: TEL./FAX. 050-8803-8668 E-Mail:
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〈関連プログラム〉 8 月5 日(金)、6 日(土) 夜間特別公開21:00 まで。 須崎祭りの開催に合わせ、開館時間を延長します。日中とは異なる表情を見せる作品をご鑑賞いただけます。 8 月27 日(土) 白井忠俊 アーティスト・レクチャー 「日本美術鑑賞における、視点と外形変化」―絵画形式と外形補助機能― 時間: 13:30~15:00 参加無料 〈作家略歴〉 1972 東京生まれ 1996 東京造形大学 絵画専攻卒業 母袋俊也教授に師事 教授の推薦により画家中西夏之氏の助手を3年間務める 1997 東京造形大学 絵画専攻研究課程修了 東京造形大学研究生修了作品展 ZOKEI 賞受賞 2008 円筒絵画制作 2009 テキスト「日輪と蛇の尻尾」執筆 〈近年の活動歴〉 2015 「トキワ 縄文時間軸」内田未来楽校 /千葉(個展) 2013 「タツハシラ」アートハウスあそうばらの谷 /千葉(個展) 2012 「千年螺旋」INAX gallery /東京(個展) 2010 8th アートプログラム青梅 循環の体 /東京 〈協力・協賛のお願い〉 展覧会の開催に向けて、ご協力いただける方を募ります。展示作業やワークショップ等でのお手伝い、 大型作品の展示・輸送に伴う費用や広告費等にご支援くださいますようお願いします。趣旨にご賛同いただける方、美術にご興味のある方はぜひまちかどギャラリーまでお問い合わせください。
http://machikado-gallery.jimdo.com/
全文提供:すさきまちかどギャラリー 川鍋
会期:2016年7月29日(金) 〜 2016年8月27日(土) 時間:9:00-17:00 休日:月曜日 会場:すさきまちかどギャラリー
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最終更新 2016年 7月 29日 |