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Published: June 13 2016 |
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この度、加島美術では、「前衛書」の先駆者、比田井南谷展を開催いたします。 あまりにも先進的な彼の作品は、時代に解されることなく、やがて埋もれてしまいました。当時既に、書芸術のフィールドとして日本のみならず世界を見据えていた彼は、1950年以降その足場をアメリカに置き、アメリカ抽象表現主義者達との交流を持ち、互いに刺激を与えあいます。 彼が自身の思想を形にせんと行きついたのは、―文字を書かない書―。 それを「心線作品」と呼び、毛筆で表現しきれる限りの未知の造形物を創り出しました。下図から丁寧に構成される毛筆の造形は、まさに絵画的ですが、その原点には約三千年続いてきた書の歴史があります。伝承性や着想を具現化する確固たる技術力、芸術作品に必要な要素を毛筆で表現した作品は、今日の前衛書の想像をはるかに超えています。彼は、終戦後発表した「電のヴァリエーション」の英題を–Lightning–としています。中国古典書にあった「電」の一字に惹かれた事は偶然だったとしても、それは、先の未来を予知していたかのようです。是非、会場にてこの未知なる創造物をご覧いただけましたら幸いにございます。 プロモーション動画-Youtube- https://www.youtube.com/watch?v=GVOrAMWxVKQ ※6/11に開催済のトークイベント(「書をひらく−書は絵画である」秋元雄史氏×比田井和子氏)および実演イベント(高橋蒼石氏による南谷愛用の古墨を使用した実演)の模様はUstreamでも配信。 ↓ http://ustre.am/1wbFy
http://www.jomo-p.co.jp/test/kashima/events/nankoku/index.html
全文提供:加島美術
会期:2016年6月11日(土) 〜 2016年7月2日(土) 時間:10:00-18:00 休日:会期中無休 会場:加島美術
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Last Updated on June 11 2016 |