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鷹野隆大:男の乗り方
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 15日

≪うつ伏せの下半身、 めくれたGパンからお尻が少し見えている≫2007年|タイプCプリント|シリーズ「男の乗り方」より |©鷹野隆大, courtesy of Yumiko Chiba Associates/Zeit-Foto Salon|Copyright © Ryudai TAKANO

2006年に写真集『IN MY ROOM』で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞した鷹野隆大。今回は「男の乗り方」シリーズの作品を展示いたします。本シリーズは2005年に本格スタートし、2006年にツァイト・フォト・サロンで初めて発表されました。新たに撮影したものを中心に前回とは異なる視点で構成する今回の展示に、どうぞご期待ください。 また、この個展に併せて「男の乗り方」シリーズによる写真集を発売します。

4年前から本格的に取り組んで来たこのシリーズも、ようやくひと区切りつけそうだ。振り返ってみると、これらの写真は、ジャングルに潜り込んで傷だらけになりながら持ち帰った品々のような感じがしている。

身を硬くして服を脱ぐ彼らの肌はほんのり湿りを帯びていて、初めてからだを預ける畏れにふるえているように見えた。傷つきやすいその肌に鞭打つようにストロボの光を何度も浴びせ、焼き焦がすようにしてフィルムに写し取ってきた。鞭打つということは、鞭打たれることでもある。脱皮した肌のまぶしさ、彼らの息づかい、かすかに立ち上る匂い。そんなものを是非ぜひ堪能していただきたい。そしてそして、この展覧会に合わせて、悲願の写真集も出ますえ。

2009年9月 鷹野隆大

鷹野 隆大(タカノ リュウダイ)
写真家
1963年福井市生まれ。
1987年早稲田大学 政治経済学部卒、2006年第31回木村伊兵衛写真賞受賞。セクシュアリティをテーマにした作品にくわえ、最近では都市にも興味を向けている。

個展
2000 「ヨコたわるラフ」 ツァイト・フォト・サロン、東京
2006 「イン・マイ・ルーム」 ナディッフ、東京、「男の乗り方」 ツァイト・フォト・サロン、東京
2008 「ぱらぱら」 ツァイト・フォト・サロン、東京
2009 「おれと」 ナディッフ、東京

全文提供: ユミコチバアソシエイツ

最終更新 2009年 10月 17日
 

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