ヨコハマ・フォト・トライアングル:近代日本の残像 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2009年 9月 14日 |
近代日本の残像-幕末明治から大正へ-開港とほぼ同時に日本にもたらされて以来、急速な近代化に歩調をあわせて発展してきた写真メディア。本展では、変わりゆく日本の風景・風俗を記録した幕末明治期の古写真、そして芸術表現としての固有性を模索した大正期の写真を中心に、約60点の写真作品を紹介します。 横浜の外国人居留地を拠点に活動したフェリーチェ・ベアトがエキゾチシズムの眼差しを込めて撮り収めた幕末期の各地の風物。ベアトと同時期に横浜を拠点に商業写真の草分けとして活躍した下岡蓮杖(しもおか・れんじょう)や、明治後期を代表する写真師であった小川一真(おがわ・かずまさ)らによる、同時代の有名・無名のポートレイト。絵画を規範とする「芸術写真」を標榜した大正期のピクトリアリズムの写真家・梅阪鶯里(うめさか・おうり)がとらえた抒情の風景。 幕末明治、そして大正。それぞれの写真家が何に目を向け、それをどう写し取ったのかを顧みながら、近代化の途上において写真家と写真メディアが担った役割について再考します。 出品資料:横浜美術館所蔵コレクションより、幕末明治、大正期の日本における写真約60点 全文提供: 横浜美術館 |
最終更新 2009年 9月 19日 |