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予約不要!フラッと行けるツアー形式のギャラリートーク―森美術館『村上隆の五百羅漢図展』
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2015年 12月 01日

村上 隆 《五百羅漢図》(部分)2012年
アクリル、カンバス、板にマウント 302×10,000cm 個人蔵
©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

東京・六本木ヒルズの森美術館で開催中の『村上隆の五百羅漢図展』で、6回にわたってギャラリートークが開催されている。森美術館のスタッフがツアー形式で展示の解説をするイベントだ。事前の申し込みは不要で、当日、展覧会場前に集合し、先着順の受け付けとなる。

同展は、日本では14年ぶりとなる村上隆の大規模個展。全長100メートルに及ぶ巨大絵画《五百羅漢図》が本邦で初公開される他、《宇宙の産声》(2005年~制作中)《欲望の炎―金》(2013年)等の大型彫刻作品や、代表的なシリーズの最新作が展示されている。

村上隆は、作品を発表するとともに「スーパーフラット」等の概念を提唱し、理論武装をすることによって世界的な評価を確立してきたアーティストだ。独自の工房システムを持つことでも知られ、弟子たちには才能や感性以上に「ガリ勉」―すなわち知識や鍛錬の重要性を説いている。

その作品を観賞する際にも、少しの勉強が鍵となる。背景にある文脈を知ることで、目の前の作品のインパクトをただ感じるだけではない、より深く広い楽しみ方が可能になるだろう。その場でスタッフに質問したり、参加者どうしで生の感想を語り合ったりできるのも、美術館の醍醐味だ。展示の工夫などスタッフならではの話を聞けるかもしれないし、村上に影響を与えた狩野一信《五百羅漢図》(芝・増上寺蔵)や長沢芦雪《方寸五百羅漢図》への興味がわいてくるかもしれない。

美術展詣でにこそ、案内人があってほしいもの。仕事帰りやティータイム前に気軽に立ち寄ることができるギャラリートークを活用したい。

●名称:『村上隆の五百羅漢図展』
●会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階)
●会期:2015年10月31日(土)~ 2016年3月6日(日)
●入館料:一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子ども(4歳~中学生)600円

●ギャラリートーク
日程:下記の通り

<2015年>
11/18(水)19:00-20:00(※終了しました)
12/2(水)14:00-15:00
12/16(水)19:00-20:00

<2016年>
1/20(水)14:00-15:00
2/3(水)19:00-20:00
2/24(水)19:00-20:00

会場:森美術館展示室内
定員:各回15名
料金:無料(要展覧会チケット)
申し込み:不要(当日先着順、展覧会場入口集合)

※上記日程の他、英語によるギャラリートークを2016年1/27日(水)19:00-20:00と2/17(水)14:00-15:00に開催予定。

●詳細:http://www.mori.art.museum/

村上 隆 《五百羅漢図》制作風景 撮影:Aminaka Kenta

展示風景:「村上隆の五百羅漢図展」森美術館、東京、2015年 撮影:高山幸三 画像提供:森美術館、東京
©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

村上 隆 《宇宙の産声》2005年-
金箔、FRP、鉄 451.3×268×302.8cm
Courtesy: Gagosian Gallery, New York
©2005-2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

村上 隆 《欲望の炎―金》2013年
金箔、カーボンファイバー 498.4 ×188.6×183.1㎝
Courtesy: Blum & Poe, Los Angeles
©2013 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

撮影:Okazumi Chika

最終更新 2016年 8月 31日
 

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