bizhubC745e |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2015年 11月 04日 |
集団記憶の抹消を徹底的に拒むことが抵抗の第一歩なのかもしれない。 展示のメインとなるコピーのインスタレーションは2011年3月の原発事故とその後の問題に関しての集団記憶の抹消を表しています。(題名のbizhubC745eは単純に使用した複合機の機種名)原画は東京タワーと放射能廃棄物を含んだフレコン袋を題材にした版画作品であり、それを200回以上コピーしたのが最終的な形です。展示はコピーをいっぺんに観れる構成になっています。 MegaCity(立体作品)は、国連が出した「2050年には世界人口の66%が都市部で生活しているであろう」という統計に基づき、加速する都市化と人口移動をコンセプトに制作されました。移動と人口統計のコンセプトは変わらないが、現在の世界情勢を考慮すると今ではこの作品からはシリア難民問題という不意のディアスポラも連想できるのではないかと思います。 合わせて展示することによってこれらの作品は経済発展と政治のために原発問題の集団記憶の抹消を許してしまった日本社会への批判であると同時に、これから余波が見えてくるであろう難民問題が同様に資本主義や政治の都合のために私たちの記憶から抹消されぬようにと訴えかけている。 オープニングレセプション:2015年11月7日(土)18:00-20:00 http://artlab.stitch.co.jp/gallery/ 全文提供:OVER THE BORDER 会期:2015年11月7日(土) 〜 2015年12月20日(日) |
最終更新 2015年 11月 07日 |