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岸本洋平:After the dance
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 19日

 

KUNST ARZT では、岸本洋平の個展を開催します。
岸本洋平は、俯瞰する視点によって、社会の中で生きることの意味を模索するアーティストです。
日常生活で目にするモノを写した写真や建材を素材やモチーフとして使用し、ユーモラスな感性で独特の表現を展開してきました。
「a home(2014)」では、アーティスト自身の家の中の約3000点の私物が、ポップでかわいらしく、木材に水転写した写真として提示され、どこの一般家庭にも存在する“商品”の羅列、個人的な趣味嗜好の反映、赤裸々なパートナーとの生活・・・ほか、日常生活における諸相を写し出しました。また、これらの写真の支持体である板には建材用の反り止めが施されており、家のメタファーとして機能しています。
本展では、当作品の技法(ある支持体に水転写)などを用いた数点の新作から構成されます。ご注目いただければ幸いです。 (KUNST ARZT 岡本光博)

[作家コメント]
日常生活を介して社会に目を向けることから作品制作は始まる。
毎日食べる食事、通勤中に眺める景色、週末のショッピング、家のなかや街に溢れる物、毎月振り込まれるサラリー、処理しきれないほど膨大な情報を当たり前のように享受できるこの社会に対して。

その行為はときに「眩暈」に似た感覚を引き起こす。
その感覚を引き起こす原因となった事物、風景、人物について考察していく。
それらが成立するために必要な要素や条件を確認する。
各構成要素や条件に対しそれらを象徴する物質、空間、イメージを与えていき、「眩暈」の原因について客観的視野でもって作品として再構成することに関心がある。

作品制作が現代社会の様相や構造について認識を深める行為であると同時に、鑑賞者の日常生活にとって新たな視点となる作品を作っていきたい。
2014年8月



僕が生まれた年に羊男は言った。
「オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。」※
それから26年が経って音楽はまだ続いているのだろうか。僕らは踊り疲れてはいないだろうか。

※村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』講談社、1988年、183頁

[作家プロフィール]
1988年大阪生まれ
京都府在住
2014 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻修了
2012 京都精華大学芸術学部造形学科卒業

グループ展
2013 M1 京都精華大学大学院進級制作展 gallery fleur 京都
2013 岩倉と上水 日韓交流展 京都国際交流会館 京都
2012 大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ 新潟
2012 スプラウト gallery 16 京都
2012 京都精華大学卒業制作展 京都市立美術館 京都
2011 too young gallery fleur 京都
2011 some such gallery fleur 京都


全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年11月11日(火)~2014年11月16日(日)
時間:12:00ー19:00(最終日17:00まで)
休日:月
会場:KUNST ARZT
最終更新 2014年 11月 11日
 

関連情報


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