| EN |

大井戸猩猩:ある
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2014年 9月 01日

 

[作家プロフィール]
大井戸猩猩(おおいど・しょうじょう)
奈良県在住。
ある日出会った屋久杉の木目に影響を受け、本格的に制作を始める。

イラストノート ノート展12回大賞受賞
内田ボブと長沢哲夫(ナーガ)秋のツアーの数箇所で絵を展示
OOIOO「GAMEL」のインナーアートワーク・CD盤面に絵を提供
『ku:nel(クウネル)vol.68』川上弘美の短編小説の挿絵を担当

入場料:¥300(中学生以下無料)
オープニング・レセプション:9月19日(金)18:00 - 20:00

フォイル・ギャラリーでは9月19日(金)から10月5日(日)まで、大井戸猩猩 展覧会「ある」を開催します。

屋久杉との出会いをきっかけに本格的に制作を始めた大井戸は、木や動物、菌類など自然界から受け取った断片を描いています。ひとつひとつのかけらが重なりあわないよう、繊密に描かれる作品は、制作に4年もの歳月がかかることもあります。そのようにして生み出される作品は、シンプルでありながら万物を内包し、一枚の絵とは思えないほどエネルギーが凝縮され、観るものを圧倒します。それはまるで自然が持つ力が大井戸猩猩という一人の人間を介して表出したかのようであり、また作家自身の命の痕跡のようでもあります。

本展は、2012年・2013年の禅居庵×FOILの特別企画展での展示も好評だった大井戸猩猩の、初個展となります。
この機会に是非、ご高覧ください。



大井戸猩猩(OIDON)の絵について。

自然界に自然に在る模様を究極にデジタル化したものを手描きしている。
ミクロだけどでっかかった。両極が存在してて、カオスにまとまってた。
いや、カオスとまとまりが同じ位置にいた、まるで自分のよう、笑。
あはは、いやいや、でもね、OIDONは絵の息抜きの絵を気がついたら描いてる、
って言うてたが、わたしはいつも無意識ほど意識が出るものはないと思ってるよ。
ついやってしまうことを意識するのは、自分の根を見る作業だと思っているよ。
OIDONの根はもの凄い遠くまではってる。
奥が遠く深い。
その発掘作業だと思い、ほんとうに描き尽くして欲しいと思ったよ。
OIDONの絵はもちろんわたしの好み、笑。だけど、
いいとか悪いの価値表現でなく、有る、ことで在る、ことで成し得るもののような。
うん、絵かなんだかわからない。でも心底在るよね、その、描いたやつ。絵?え?あはは!
頼りになるのは、気合いより、無意識。
がんばらないようがんばってください。

YOSHIMIO(BOREDOMS/OOIOO)


全文提供:フォイル・ギャラリー
会期:2014年9月19日(金)~2014年10月5日(日)
時間:11:30 - 20:00 / 日 11:30 - 18:00
休日:水
会場:フォイル・ギャラリー
最終更新 2014年 9月 19日
 

関連情報


| EN |