［作家プロフィール］
ジョージェ・オズボルト | Djordje Ozbolt
1967年、ユーゴスラビア生まれ。現在はベルリンを拠点に制作活動。

旧ユーゴスラビアに生まれ、故国の崩壊を経て20代には世界放浪の旅を経験したオズボルトは、必然的かつ積極的に多様な価値観を受け入れたとみずから語っている。その結果として、オズボルトの作品には多文化主義的観念が反映され、と同時にシュールレアリスティックな手法を有効に用いつつ、古今東西の文化と歴史の融合ともゆうべき一種の理想郷イメージへの固執が見受けられるようになった。自身の経験や図像学的関心、美術史的引用をベースに何重にもはりめぐらされた意味の重層性は、独創的で謎めいた作品世界へと鑑賞者を誘う。

TARO NASUでは2012年の個展開催以来2年ぶり5回目の展示となるオズボルト。先日、新しい作品集『Djordje Ozbolt』（Lionel Bovier / Clement Dirie編、JRP|Ringier出版 2014）を出版したばかりである。本展覧会では新作ペインティングに加え、オズボルトが近年制作を行っているアフリカのお面や民族品にインスパイアされたカラフルなマスクや立像など、日本では初公開となる立体作品も出展する。


*Reception for the artist：2014年9月6日(土) 18:00-20:00

全文提供：TARO NASU

会期：2014年9月6日（土）～2014年10月4日（土）
時間：11:00 - 19:00
休日：日・月曜、祝日
会場：TARO NASU