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フィオナ・タン:Nellie
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 7月 10日

Nellie 2013

今年から来年にかけて、日本国内でのグループ展参加(森美術館)、各美術館での個展(東京都写真美術館、国立国際美術館、IZU PHOTO MUSEUM)が続くフィオナ・タンの最新作《Nellie》を本邦初公開致します。今回の作品は、画家レンブラントの娘コルネリア(愛称ネリー)をテーマにした映像インスタレーションです。コルネリアは、1654年にオランダで生まれ、当時のオランダ領バタヴィア(現インドネシア、ジャカルタ)でこの世を去ったといわれていますが、その生涯についてはほとんど記録が残されておらず、父親レンブラントによる肖像画のみならず、いかなる肖像も残されていません。《Nellie》は、その生涯が謎に包まれたコルネリアの、バタヴィアでのとある一日を、インドネシアに生まれ、現在はオランダを拠点とするアーティスト、フィオナ・タンのイマジネーションによって、鮮やかに蘇らせた映像作品です。前回の「Photo Works」展で展示したフィオナ・タン写真作品につきましても、一部構成を変えてひき続きご覧いただけます。合わせてご高覧ください。

[作家プロフィール]
フィオナ・タン Fiona Tan
1966年インドネシア生まれ、オランダ在住。映像作家。中国系インドネシア人の父とスコットランド系オーストラリア人の母を持つ。88年からオランダに移り、92年までアムステルダムのアカデミー、96-97年に同地の国立美術学校に学ぶ。イスタンブール・ビエンナーレ、ICPトリエンナーレ、ドクメンタ11、ベルリン・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなど数多くのアートショウに参加。2009年、第53回ヴェニス・ビエンナーレにオランダ代表として出品。2010年よりヨーロッパとアメリカを巡回する個展「Rise and Fall」を開催。2010年ヴェニス建築ビエンナーレでは、犬島で妹島和世建築のハウスプロジェクトと共存する島と人々をとらえた映像作品を発表。2013年、金沢21世紀美術館で国内初の回顧展を開催。2014年から2015年にかけ日本国内各地の美術館で展覧会を予定している。


全文提供:ワコウ・ワークス・オブ・アート
会期:2014年7月19日(土)~2014年9月27日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月曜、祝日 夏期休廊: 8月12日(火)-8月16日(土)
会場:ワコウ・ワークス・オブ・アート
最終更新 2014年 7月 19日
 

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