| EN |

青木陵子:オブジェクト・リーディング
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 9月 16日

画像提供:フォイル・ギャラリー copyright(c) Ryoko AOKI

カラフルな草花や風景のドローイングや、地図のような形を見せる細い線。彼女の作品はポップ感と、少女的あるいはフォークロアなどのモチーフが融け合いながら、画面の中に様々な要素が不可思議に配置されています。それらは一枚の小さな紙でありながら、どこまでも広がっていく軽やかさを感じさせます。

彼女がこれまで行ってきた展示では、作品が空間に自由に配置されてきました。今回の展示では、新作のドローイングを中心に展開し、様々な場所に配置されたドローイングの隙間を繋ぐように、様々なオブジェクトも展示する予定です。

ポップでありながらシニカル、謎めくユーモアが満ちている、その一枚の作品と同じように、その空間を訪れたとき、私たちは既に、浮遊するワンダーランドへと足を踏み入れていることでしょう。

約4年ぶりの東京での個展となる今回、無限の、そして自由な広がりを見せる彼女の作品たちが、ギャラリーの空間をどのような世界に造り上げるのか。初の作品集「Chain Ring」もフォイルより同時刊行致します。

青木陵子(あおき・りょうこ)プロフィール
1973年兵庫県生まれ、京都市立芸術大学大学院ビジュアルデザイン科修了。主な展覧会に「どないやねん!/現代日本の想像力」(国立美術学校・パリ、1998年)、クリテリオム51・水戸芸術館(2001年)、「HAMMER PROJECTS Ryoko Aoki」(ハマー美術館・ロサンゼルス、2005年)など。2007年には「マイクロポップの時代:夏への扉」展(水戸芸術館)とドイツの国際美術展「ドクメンタ12」に参加。今年5月に原美術館で開催された後、現在世界各国を巡回中の「ウィンター・ガーデン」展や、来年頭に国立国際美術館で開催予定の「現代日本の絵画(仮)」展などにも参加し、ますますその活動が注目されている。

全文提供: フォイル・ギャラリー

最終更新 2009年 9月 11日
 

関連情報


| EN |