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橋本雅也:間(あわい)なるもの
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 22日

《ゲッカビジン》 2010
鹿角、鹿の骨
ロンドンギャラリー蔵

「橋本雅也 間(あわい)なるもの」では代表的なふたつのシリーズを紹介する。
ひとつは花のシリーズである。鹿の骨と角から生まれた彫刻で、誕生は一頭の鹿の死から始まる。橋本は猟師に同行し、冬山で一頭の鹿の死に立ち会う。鹿は、骨、肉、皮となって、橋本の元に残った。白い花を彫り、スイセン、さくらなどの作品となった。2010年の作である。
もうひとつは橋本自身が断髪した髪をモチーフにして制作した髪飾りの作品である。自身の存在論的問いかけが髪を仲介して作品となった。大きくても15,6センチほどのサイズで、水牛の角と漆で出来ている黒くつややかな作品である。2009年の制作である。

[作家プロフィール]
橋本雅也(はしもと・まさや)
1978年岐阜県高山市生まれ。独学で彫刻の技術を習得し、制作を続ける。主な個展に2009年「Bouef」(Silke &The Gallery, ベルギー)、2012年「殻のない種」(ロンドンギャラリー)、グループ展に2012年「古代礼賛、中世礼賛」展(正木美術館)、2013年「メメントモリ―愛と死を見つめて―」(ロンドンギャラリー)、「第2回 金沢・世界工芸トリエンナーレ 工芸におけるリージョナルなもの」(金沢21世紀美術館)、「Taiwan・Japan-Contemporary Craft and Design/Craft in Flux 2nd International Triennale of Kougei in Kanazawa Exchange Exhibition in Taiwan」(国立台湾工芸研究所 台湾)

アーティスト・トーク
出演:橋本雅也(進行:秋元雄史)
日時:5月24日(土)14:00〜15:30
定員:60名 ※事前申込制


全文提供:金沢21世紀美術館
会期:2014年5月24日(土)~2014年8月31日(日)
開館:展覧会ゾーン 10:00-18:00(金・土-20:00)、月曜(休日の場合翌平日)・年始年末休場
交流ゾーン 9:00-22:00、年始年末休館
休場:月(休日の場合翌平日)
会場:金沢21世紀美術館
最終更新 2014年 5月 24日
 

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