展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 5月 13日 |
この度、体験型の”新しいギャラリー“を目指す加島美術が独自の観点から現代作家を紹介いたします。記念すべき初回は新進の日本画家・堀江栞の初個展を開催いたします。開催の意図は以下の2点の魅力に起因します。 現代の社会では私たちは時の積み重ねを感じる前に、新しさが手に入る状況にあります。移り変わらない風景に耐え兼ね、すぐに次を渇望する社会の中にいます。本展示会の作家である堀江栞氏の作品にはその年齢以上の思想と深さを感じ、その由来に思いを馳せると、失われつつある年月を重ねた中で生み出される独特の美しさ、やさしさ、温かさの存在があることに気がつきます。本展示はご来館いただく皆様のオアシスとなることを願っています。それは失われつつある現代における自己の感覚を触発するきっかけとしての体験でもあるかもしれません。 もう一つの魅力は、堀江栞氏の想像力です。それは自己との絶え間ない葛藤と反復から生み出されるどこか非現実的な美しさ。観る人を不思議な、時にはどこか優しさ、温かさを感じさせる作品。一人の作家が織り出す想像力が現実と幻想の間で見る人の感覚を触発する機会になればと考えております。本展示会を通じ、言葉になり得なかった幻想の表現における新境地も是非ご堪能いただければと考えております。
[作家プロフィール] 1992年生まれ。東京学芸大学附属高等学校卒。2010年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学。2011年第28回FUKUIサムホール美術展 佳作。第11回福知山市佐藤太清賞公募美術展 特選板橋区長賞。2012年 第29回FUKUIサムホール美術展 奨励賞。2014年3月多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒。
全文提供:加島美術
会期:2014年5月24日(土)~2014年6月8日(水) 時間:10:00〜18:00 休日:日・祝 会場:加島美術
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最終更新 2014年 5月 24日 |