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へうげて、暮らすか:CLASKA × へうげもの
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 8月 13日

画像提供:CLASKA

講談社「モーニング」にて連載中、山田芳裕『へうげもの』第9 服の発売に合わせて、目黒 CLASKA にて全館のスペース・機能を余すところなく使い切り、刊行記念イベント 『へうげて、暮らすか』を開催します!!

コンテンツリスト
◆「へうげ十作 × クラスカ十作」
◆「裸形のデザイン O 氏のアルミニューム」
◆「へうげもの × MANGART BEAMS T」
◆碗 NIGHT LOVE !一国一城ステイプラン
◆へうげもの屋上桟敷上映
◆Cafe de おいえやす Dining cafe KIokuh にて
◆WABBY ROAD - 片桐功敦( 華道家)& 田辺小竹( 竹工芸作家)
◆利休サンキュウ! MEGU-ROCK feat. へうげもの
◆「へうげ十作 × クラスカ十作」 8F Mix room にて

メインコンテンツはコンテンポラリー・ジャパニーズを標榜するCLASKA と、和風=ミックス・フュージョンと勝手に捉える『へうげもの』一見非なる両者が「(現代) 日本」というキーワードで意気投合し、『へうげもの』御用若手陶芸家ユニット〈へうげ十作〉CLASKA が選んだクラフトアーチスト〈クラスカ十作〉総勢三十余名が「剽藝」を競い合う真夏の祭典です。

< へうげ十作> 参加作家
いま最も注目を集める若手陶芸家たちが、伊賀水指、銘「破れ袋」( 重文) をテーマにそれぞれが作陶に挑みます。
青木良太 / 大江憲一 / 大森凖平 / かのうたかお / 栢野紀文 / 金理有/ 桑田卓郎 / 田村一 / 二階堂明弘 / 林茂樹( 特別参加) / 横山玄太郎 / 横山拓也 / 栗谷昌克 / 竹内紘三 / 鷲塚貴紀

< クラスカ十作> 参加作家
CLASKA 8F のクリエイターズマーケットに参加するプロダクトデザイナーたちが、お盆に向けて「お中元」テーマにプロダクトを制作に挑みます。
稲垣竜一 / カガリユウスケ / 岸野寛 / 斎藤幸代 / さとうかよ / studio note / 竹内玄太郎 / 田屋道子 / 苫米地正樹 / ニシハラ★ノリオ / 能登夫妻 / Formless Design / Pouf&Butch / PRODUCTIVE MIND / Microworks / 山本忠正

全文提供: CLASKA

最終更新 2009年 7月 31日
 

編集部ノート    執筆:小金沢智


『モーニング』(講談社)で連載中の山田芳裕『へうげもの』(2005年〜)。茶人として知られる戦国武将の古田織部を主人公に、当時の文化、美意識が描かれているマンガだが、その単行本発売を記念にした展覧会が目黒のデザイナーズホテル、CLASKAで開かれている。 マンガの展覧会というと原画あるいはコピーが展示され、それらの間に各作品及び作家解説、時代背景などが組み込まれているのを想起するが、この展覧会は若手陶芸家15人の器やオブジェを中心に展示しているという点で一線を画す。それは上記のようなマンガの展覧会とも、あるいは漫画家の井上雄彦が美術館で展覧会をするのとも(「最後のマンガ展」上野の森美術館、2008年)、「あなたのドラえもんをつくってください」と藤子・F・不二雄『ドラえもん』にインスパイアされた現代美術家の作品を展示するのとも違う(「THE ドラえもん展」、そごう美術館、2003年)。すなわち「へうげて、暮らすか」は、マンガにも、そのキャラクターにも依存していないのだ。単行本発売記念のイベントではあるが、このような既存の現代美術の枠からは生まれない越境的な展覧会は評価されるべきであり、今後の展開も多いに期待される。


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