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倉谷卓:カーテンを開けて
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 3月 14日

 

ブルームギャラリーでは大阪では初の個展となる倉谷卓写真展「カーテンを開けて」を開催します。
倉谷卓は塩竈フォトフェスティバル2011写真賞大賞を受賞後、2013年に初の写真集「カーテンを開けて」を出版しました。

倉谷は、障害を持った父親に対する複雑な感情に、その死をきっかけに対峙していきます。
父親の持ち物、共に暮らした家、眺めていた風景、そして、母親や写真家自身の中に息づく父親の名残を写真に収めることで、倉谷は父親を「ひっそりと、もう少しだけ」生かしたいのだと言います。
情緒に押し流されることなく、家族とは、また、記憶、記録、写真とは何か――を見る者に静かに問いかけます。

本展では、写真集の中のイメージに加え、受賞後にとりおろした未発表作も加えた展示を行います。
是非ともご高覧ください。
皆様のご来廊をお待ちしております。

[作家コメント]
私と父の間にはずっと微妙な距離感があった気がする。
それは父が障害者だったことによるのか、または別の理由なのか、
今となっては分からない。

父の名残を写真に残すことによって、父をもう少しだけ世界に
留めておきたいと思い、生前の写真や持ち物、過ごした家、風景、
また母や私自身を撮っている。

それは父という人間を知って欲しいということと同時に、
私自身が父への感情に対峙する為なのかもしれない。

情緒に押し流されることなく、家族、死、記憶、記録、
そして写真について静かに問いを投げかけたい。

倉谷卓

[作家プロフィール]
倉谷 卓   Kuraya Takashi

1984 山形生まれ
2005 日本写真芸術専門学校 卒業 

個展
2008 「淵」 コニカミノルタプラザ (東京)
2009 「After The Sunset」 ニコンサロン新宿(東京)
2009 「After The Sunset」 ニコンサロン大阪(大阪)  
2013 「カーテンを開けて」 birdo space(宮城)
2013 「カーテンを開けて」 No.401(東京)

グループ展
2008 「フォトプレミオ2007年度賞受賞展」 コニカミノルタプラザ(東京)
2013 「 Ongoing Fair 2013 」 Art Center Ongoing(東京)

受賞
2008 コニカミノルタ フォトプレミオ2007 特別賞
2009 ニコンサロン juna21 入選
2011 塩竈フォトフェスティバル2011写真賞 大賞
2012 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2012 入賞
2013 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2013 審査員賞

出版
「カーテンを開けて / A Glimmer of Light」 
(塩竈フォトフェスティバル)

4/ 6(日) 18:00〜 オープニングパーティ
4/12(土) クロストーク 倉谷卓 × 鈴木崇 詳細は後日HPにてお知らせします。


全文提供:ブルーム・ギャラリー
会期:2014年4月2日(水)~2014年4月20日(日)
時間:水曜日 16:00-22:00(ナイト営業)    木ー日曜日 13:00-19:00
休日:月・火
会場:ブルーム・ギャラリー
最終更新 2014年 4月 02日
 

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