ブルームギャラリーでは、柏木敏孝写真展「童生ひ（わらわおい）」を開催します。
本展覧会では、柏木が幼少期の我が子との日常を撮影した作品を２５点を展示しております。
柏木が当時感じ取った肌感覚を、少しでも共感していただければ幸いです。
是非ご高覧ください。
皆様のご来廊をお待ちしています。

［作家コメント］
「童生ひ」とは、幼少のときからの成長のさま、を表しています。
家族を持ち、子育てという初めての経験を送る私。
そこで、目にしたものは、我が儘、残酷さ、怖さ、という本性を剥き出しにしてくる「子供」という存在。
毎日が、苦しい、辛い、憎らしいなど、どうにもならない感情が生じ、それでいて何ともいえない愛おしい気持ちも生じていました。
そのころを思うと、複雑な気持ちの日々を過ごしていたと思います。
今子供達は少し成長し、昔のような姿は見られなくなりましたが、それは、はたして、人間らしくなったのか、それとも、人間らしくなくなったのか、いや、私自身が人間らしくなったのか、なくなったのか、私には、よくわかりません。

柏木敏孝