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天牛美矢子:Field work / yonder
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 2月 07日

 

KUNST ARZT では、天牛美矢子の2回目の個展を開催します。
天牛美矢子は、我々が認識し得ない日常/現実の向こう側に広がる世界を感じさせてくれるアーティストです。自身の深層心理を探るかのように、様々な素材と技法を用い、時間をかけて生み出される作品群は、それぞれに豊かな物語性を内包しています。
本展では、昨年の個展以降に制作された作品たちが緩やかにリンクし、大きな物語性のある空間を生み出す構想です。ご注目頂ければ幸いです。

[作家コメント]
私は主に布や糸、革を使って制作しています。
昔から、布で何かを作る事は、日常の中で当たり前のように組み込まれてきた事です。これらの素材を使って制作するという事は、私にとって日常を顧みるという行為のメタファーです。
ところで日常とは何なのか。私が日常という言葉から喚起されるイメージは、けして安定ではなく、膜一枚隔てた向こうで、非日常が潜んでいるような、緊張感あるものです。
そんな、日々の裏に感じる非日常の息づきをとらえたいと思っています。
つまり、それら「非日常」の存在を、「日常的」な素材を使ってイメージや現象を追体験するように表し、自分を取り巻く世界に触れたいと思っています。


Yonder とは、『彼方、向こう、もっと遠くの』という、ここではない場所をあらわす言葉です。
季節の移り変わりや、星の動きのように、目に見えるものがすべてではなく、見えない所で流れている向こう側の世界。それらを感じ、理解しようとする試みは、きっとこちら側の世界をとらえようとすることに繋がる行為です。
自分の周りに散らばるyonderを収集し観察した、内面的フィールドワークの集積です。

[作家プロフィール]
1989 大阪生まれ
2012 京都市立芸術大学工芸科染織専攻 卒業
2013 京都市立芸術大学大学院修士課程染織専攻

個展歴 /
2012 Wanderlust, ギャラリーKUNST ARZT, 京都

グループ展歴/
2013 『かすがい』京都芸大・金沢美大 大学院染織専攻合同展 ギャラリー@KCUA/金沢市民芸術村(2会場)
2012 Window Jack Project, 新風館
2012 卒業制作展, 京都市美術館


全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年3月11日(火)~2014年3月16日(日)
時間:12:00ー19:00
休日:月
会場:KUNST ARZT
最終更新 2014年 3月 11日
 

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