展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2014年 1月 27日 |
このたび、ギャラリアン アスカヤマは 3月1日 ( 土) より アーティスト・松岡亮による 個展 「鳴り響く。無音。」 を開催致します。昨夏に当ギャラリーにて開催されたGalleryAn Summer Group Exhibitionへの参加につづき、本展がギャラリー初個展となります。
松岡亮は、1974年 東京(世田谷)生まれ、幼少期の一時期間を長崎で過ごしたのち東京へ戻り、現在も東京・原宿をベースに国内外での個展や、<サイドコア‐日本美術と「ストリートに感性」‐>(2012)、<サイドコア‐身体/媒体/グラフィティ‐>(2013)など数多くの展覧会に参加し着実にその評価を高めてまいりました。また既成の枠にとらわれずに、美術業界だけに納まる事なくアパレル業界や音楽業界など他業界のアーティスト達とコラボレーションを行うなど垣根を越えた場においても多種多様な活動を国際的に展開しています。
松岡亮から生み出される流麗で闊達な線と華麗で優雅な色彩が重ねられた作品は技法も様々で、いつからか描くことに集中する為に画法へのこだわりを捨て絵筆を用いず自身の指と手で繊細且つ大胆に絵画を描き、工業用ミシンを用いた重層的で立体感のある刺繍作品、広場に降りい積もった広大な白い雪面をキャンバスに見立て雪を掻き描いた作品など多面的に展開しています。
松岡亮は無意識のうちに湧き出る「描きたい」という衝動によって、指に絵具を取り一心不乱に画面へ向かうと同時に、そこにこれから現れるものが美しいのか、自身の描いている姿を客観視していると言います。東京という埋もれた歴史が随所に散りばめられている都市で日常見過ごしてしまう普遍的で美しい色彩や光を絵画に置き換えようと試みているかのごとく、これら一連の描き、擦る、又、縫い重ね、掻くという行為の反復により松岡亮が醸し出す独特のリズム、空気感が臨場感を持って美しさと共に作品上に現れます。
鑑賞者は、一見したところ画面全体に無秩序に構成された作品とも見ることができますが、時間を置くことなく私たちの誰もが生まれ持っている美意識を刺激され「アート」や「美」について自身の言葉で再構築せずにはいられないでしょう。
本展では、ただ描くことを本気で続けてきた松岡亮の最新作を発表いたします。一部の小品は会期中徐々に増やしていく予定です。作家自身、ギャラリー、そして鑑賞者にとってもどのような展覧会になるのかが予測できない松岡亮個展 「鳴り響く。無音。」 を、この機会に是非ご高覧ください。 また、3月1日(土)に、作家を交えてのオープニングレセプションを開催致します。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。
[作家コメント] この絵を見たからといって、あなたは得をする訳でもなく。この絵を見なかったからといって、あなたは損をする訳でもない。そんな美しさ。ただただ。毎日の。描き。
[作家プロフィール] 松岡 亮 Ryo Matsuoka
1974年東京・世田谷生まれ。自身がアートに対して向き合う探究心を「遊び」と捉え、アーティスト活動の場を美術業界だけに納まる事なく様々な場で活動し、既成の枠にとらわれない多種多様な活動を展開。生みだされる作品は技法も様々で、絵筆を用いず自身の指と手で繊細且つ大胆に絵画を描き、工業用ミシンを用いた重層的で立体感のある刺繍作品、広場に降り積もった広大な白い雪面をキャンバスに見立て雪を掻き描いた作品など多面的に展開。
オープニングレセプション : 3月1日 (土) 17:00 - 19:00
全文提供:GalleryAn Asukayama
会期:2014年3月1日(土)~2014年4月13日(日) 時間:13:00 - 19:00 休日:火・水・木 会場:GalleryAn Asukayama
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最終更新 2014年 3月 01日 |