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大西沙季:まばたきのあいだに見るもの
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 12月 25日

 

KUNST ARZT では、大西沙季の個展を開催します。大西沙季は、「認識力の曖昧さが作り出す誘惑」を問うアーティストです。 ピンク色の無数のナイロン糸によって、ピンク色の空間を作り出し、美しくも不思議な視覚効果を備えた「5400m×2秒=あなた(2013)」、指示された靴を履いて空間に入ることによって、鑑賞者と制作者の境界が曖昧になる「-xx room-(2012)」など、「鮮やかな色彩」「浮遊感」「大きくシンプル」をキーワードに大胆に展開してきました。 本展では、例えば「エルメスのスカーフ」というだけで盲目的に価値判断を放棄してしまうような"誘惑”に着目し、我々に気付きを与えてくれる展覧会になる構想です。ご注目頂ければ幸いです。 (KUNST ARZT岡本光博)

[作家コメント]
「鮮やかな色彩」「浮遊感」「大きくシンプル」のキーワードに「空間を染める」ことを目指してインスタレーションで制作。「空間を染める」とは、カラーセロハンを付けたライトで照らすなどの無理矢理な色づけではなく、同じ物の集積・密集によってその物が作り出す状況のことを意味している。

現在は蛍光ピンクのナイロンの糸を使用。糸の軽やかで柔らかな質感と、糸その物自体の小さな存在感が集まった時の結束感がコンセプトを表現するのに一番近いのではないかと思っている。
遠くから見た時の挑発的な蛍光カラーの集積が作りだす存在感、近くで見て触れた時の軽やかな感覚、刺激的な視覚効果を感じてもらいたい。糸を張り巡らせた空間の空気に色が付き、普段ここにありながらも見ることの出来ない空気を見える物に変化させることを目指して制作。

普段目に見えない物を見せる行為。
染まっている空間、作品が影響している空間、空間全てが私の色に染まっていることは自己存在の再確認であり自分の存在を周囲に気づかせるメッセージでもある。

普段目に見えない物を見せる行為。
染まっている空間、作品が影響している空間、空間全てが私の色に染まっていることは自己存在の再確認であり自分の存在を周囲に気づかせるメッセージでもある。

[作家プロフィール]
大西沙季
1990 大阪出身 大阪在住
<個展>
2012 「what do YOU see ahead that?」京都嵯峨芸術大学
<グループ展>
2012 「oneroom」京都嵯峨芸術大学 
2012 「SAGA DASH 2012」 Gallery MEISEI (京都)
2013 「TOGETHER IN THE HOUSE」Gallery KUCA DJURE JAKSICA (Serbia)
2013 「Translucence/Transparency」Gallery Mutsu (千葉)
□ 個展
2012 「what do YOU see ahead that?」
京都嵯峨芸術大学 油画研究室企画展 絵画道場vol.43
京都嵯峨芸術大学有響館アートプレイス2F
□ グループ展
2012 「 -xx room- 」
京都嵯峨芸術大学 学生企画展 oneroom12
京都嵯峨芸術大学クラブボックスE211
2012 「 出会って2秒の下心 」
SAGA DASH 2012 Gallery MEISEI 京都
2013 「 出会って2秒の下心 」
TOGETHER IN THE HOUSE, Japan and Serbia ZAJEDNO U KUCI
Gallery KUCA DJURE JAKSICA (Belgrade in Serbia) ベオグラード・セルビア
2013 「 ここにある21パーセント 」
Translucence/Transparency Gallery Mutsu 千葉
□ 受賞歴
2013 「 5400m × 2秒 = あなた 」
京都嵯峨芸術大学 卒業制作展 教育後援会奨励賞
□ 学歴
2013 京都嵯峨芸術大学 造形学科 油画分野 卒業


全文提供:KUNST ARZT
会期:2014年2月4日(火)~2014年2月9日(日)
時間:12:00ー19:00
休日:月
会場:KUNST ARZT
最終更新 2014年 2月 04日
 

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