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下道基行:torii
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 11月 15日

 

下道基行の代表作、「torii(2006~2012年)」の関西初公開。 かつて日本であったアジア・太平洋各地に遺る鳥居。それらは、本来の宗教的、社会的シンボルとしての機能はもとより、歴史遺産としても忘却され、その地の日常に埋没しています。下道はそれらを発掘し記録するのではなく、同時代のありふれた一風景として静かに見つめなおしています。 初日の17:00より、オープニング・パーティを開催します。みなさまのご来堂をお待ちしております。

[作家コメント]
「東京郊外で見つけた建造物」「実家の壁に飾られていた絵画」「用水路に作られた橋のようなもの」など。
散歩の途中や旅の中で、つまずくように何かと出会う。
それをその風景の中の主人公にしてみると、
時間や空間を越える新しい旅がはじまることがある。
少しずつ断片を集めて繋いでいく行為は、
既にある地図に新しいルートを書き加えているというか、
自分だけの地図を描いている感覚かもしれない。

シリーズ「torii」は、「日本の国境の外側に残された鳥居」を探して撮影したもの。自分の知らない時代のこと、いつの間にか引かれながら揺れている国境のこと、外から自分の住む所を眺めること。人々や風景と出会い考えながら、2006年から続けてきた旅のひとつです。

[作家プロフィール]
下道基行(したみち もとゆき)

1978年岡山県生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2003年東京綜合写真専門学校研究科中退。愛知県在住。
近年の個展:「Kart Invitation Program Vol. 4 下道基行展:日曜画家/Sunday Painter」(Gallery Kart/2013)、「成層圏 vol.3 風景の再起動―下道基行」(gallery αM/2011)、「Dusk | Dawn」(nap gallery/2011)、「クリテリオム79:下道基行」(水戸芸術館現代美術ギャラリー/2010)、「RIDER HOUSE」(Midori Art Center/2010)、「Air/空」(梅香堂/2009)。
近年のおもなグループ展:「2013 アジアン・アート・ビエンナーレ」(国立台湾美術館/2013)、「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」(森美術館/2013)、「あいちトリエンナーレ2013」(東陽倉庫テナントビル/2013)、「超訳 びじゅつの学校」(十和田市現代美術館/2013)、「路上と観察をめぐる表現史─考現学以後」(広島市現代美術館/2013)、「MOTアニュアル2012:風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館/2012)、「第9回光州ビエンナーレ」(光州ビエンナーレ展示場/2012)、「開港都市にいがた:水と土の芸術祭2012」(万代島旧水揚場/2012)、「この素晴らしき世界:アジアの現代美術から見る世界の今」(広島市現代美術館/2012)、「再考現学 / Re-Modernologio─phase3:痕跡の風景」(国際芸術センター青森/2012)、「Emerging Artist Series 02: NOWHERE」(ベトナム日本文化交流センター/2011)、「絶滅危惧・風景」(大阪市立近代美術館[仮称]心斎橋展示室/2011)、「共鳴する美術2010:ストーリー・テリング」(倉敷市立美術館/2010)など。

※オープニング・パーティ 11月16(土)日 17:00~ 無料

下道基行

全文提供:梅香堂
会期:2013年11月16日(土)~2014年1月19日(日)
時間:13:00~19:00
休日:火・水
会場:梅香堂
最終更新 2013年 11月 16日
 

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